立憲民主党のベテラン、小沢一郎衆院議員（82）は3日、同党代表選（7日告示、23日投開票）に出馬表明している野田佳彦元首相（67）の議員会館事務所を訪れ、代表選で支援する考えを直接伝えた。野田氏は謝意を示して応じた。
代表選にはこれまで、枝野幸男前代表（60）と野田氏の2人が名乗りを上げているが、現職の泉健太代表（50）は、出馬に必要な20人の推薦人確保が難航しているとの見方もある。小沢氏はかねて、泉氏の執行部運営に批判的な立場を示してきた。
小沢氏は野田氏との面会後、報道陣の取材に応じ、代表選の現状について問われると「先週くらいで（全候補者が）出そろうかと思っていたが、まだ準備が整っていないということ。この代表選は、本当に全力でお互いが議論し、選挙を戦うものにしないといけない」と指摘。その上で当選1回ながら出馬に意欲を示し、推薦人集めを続けている吉田晴美衆院議員（52）を念頭に「若い1期生の人が中心になって、代表選に、という動きが出たことは、党として結構なこと。若い人たちには、若年寄のようなことを言わず、もっとエネルギッシュな志をもって、普段からやってもらいたい。彼らも頑張ってほしい」と述べた。