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「伝説の頭 翔」東城役のカルマは切れ者で努力家、YouTuberから俳優へ「10年かかった」

日刊スポーツ 2024年9月4日 5時0分

YouTuberから俳優に転身したカルマ(28)が、テレビ朝日系ドラマ「伝説の頭 翔」(金曜午後11時15分)で、主人公のライバルチームのボス・東城真を好演している。このほど取材に応じた。

同名漫画を実写化した青春ヤンキー作品で、カルマは「ブラッドマフィア」のボスである東城役。高橋文哉演じる主人公のライバル的立ち位置で「決まったときはうれしくて叫びました。ゾクゾクしましたし、気合が入りました」と話した。

東条は「顎外し」が特技のケンカ最強男。役のイメージに近づけるべく、3カ月で体重を10キロ増量した。「一番きつかったのは食事です。1日6食とかで、ここ数カ月はおなかがすくという感覚を忘れてました。撮影と並行してジムでトレーニングするのも大変でしたね」と明かした。

ストイックな努力もあり、強者のオーラ漂うビジュアルが完成。力みのないひょうひょうとした芝居で存在感を放ち、演技力の高さに注目が集まっている。「東城は大きな役ですし『大丈夫? できんの?』って思う方もたくさんいたと思うんです。そこを覆さないといけないと思って。身体作りも含め、皆さんの想像以上に持っていこうと頑張りました」と語った。

幼少期からテレビっ子で、役者を志して16歳で上京。エキストラ出演ばかりで、鳴かず飛ばずの日々が5年間続いた。まずは知名度を上げてファンダムを得ようと戦略を練り、21歳でYouTube配信を開始した。

動画の企画、撮影、編集まで全て1人で担当。有名人に変装する「ドッキリ企画」などで注目度を高め、登録者数は1年で100万人を突破。一躍人気YouTuberとなった。

その後は芸能事務所からのオファーが増え、21年夏から芸能界に参入。念願だった役者としての経験を重ね、今回の大役をつかんだ。「僕のことを、YouTubeからぽっと出てきて役を与えられたと見ている人もいるかもしれません。でも、ここにたどり着くまでに10年かかっているんで。今は本当に感慨深いです」と笑みを浮かべた。

YouTube配信で培った能力は、俳優活動にも生きている。「動画を作る時って、テーマに沿って事前に撮り方やカメラの位置とかをイメージするんです。ドラマの現場でも、撮影方法を見て『おそらくこういう雰囲気で撮りたいのかな』ってイメージがしやすくて、迷わずお芝居ができます」と明かした。「イメージしたものが合っているかどうかは別として、それを“考える”こと自体はYouTube活動があったからだと思います。役に対するイメージの共有もしやすいと感じてます」。

今後の目標については「いろんな作品に出て、幅広い役を演じられるようになっていきたいです」と語った。「ありがたいことに癖のある役をいただくことが多いですが、王道のキラキラした役もやってみたい! これまでラブシーンの“ラ”の字もなかったので(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに話した。

続けて「ただ演じるだけじゃなくて、それを多くの人に届けていきたい。もっともっと僕は有名になっていきたいし、なれると思っています」と力強く宣言。「新しいカルマとして、飛躍し始める年にしていきたいです」と語った。

YouTuberの経験もあってか、話し上手で明るい人柄が魅力的だ。役者としての活動が多いが、バラエティー番組についても「むちゃくちゃ出たいです!」。YouTuberから転身して芸能事務所に入った当初は、話題性もあってバラエティーのオファーが来ていたという。

「でも、その状態で出たらYouTubeでやってきたことの延長にしかならない。役者に軸を置いた状態でバラエティーに出たいと思ったんです」と話した。「でも、これからはいろんな所に出ていくと思うので。皆さんに見てもらいたいです」とアピールした。

切れ者で努力家。役者カルマがスターロードの第1歩を踏み出した。【玉利朱音】

◆カルマ 1996年(平8)8月26日、福岡県生まれ。21歳でYouTubeを開始し、チャンネル登録者数は170万人超え。21年からエイベックスに所属。23年、テレビ朝日系「波よ聞いてくれ」、テレビ東京系「推しが上司になりまして」など出演。趣味は映画観賞、料理。身長178センチ。

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