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藤間爽子「つづ井さん」でドラマ、映画通じて初主演「真剣に遊んでいます」筋金入りオタク女子役

日刊スポーツ 2024年9月4日 8時0分

藤間爽子(30)が、10月10日に読売テレビでスタートする連続ドラマ「つづ井さん」(木曜深夜0時59分、TVer配信あり)に主演することが3日、分かった。ドラマ、映画など映像作品での主演は初めて。

累計90万部の作家つづ井氏の同名原作をドラマ化し、藤間は筋金入りのオタク女子を演じる。「今、絶賛撮影中なのですが、撮影も毎日楽しくて楽しくて仕方がありません! 大人であることを忘れて、みんなと筋肉痛になるくらい真剣に遊んでいます」と充実感をにじませた。

17年のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」でデビューして7年。21年には日本舞踊の紫派藤間流家元・3代目藤間紫を襲名し、舞台では主演を務めてきた藤間が、ついに映像の世界で主演を務める。「つづ井さん」は、つづ井氏が2014年(平26)10月からX(旧ツイッター)で公開を始めた絵日記が話題を集め、16年2月にデビュー作「腐女子のつづ井さん」(KADOKAWA)を出版。以後3作にわたって、自由に生きるアラサー女子である自身の日常を描いてきた。藤間は「最近では5人に1人は推し活をしていると言われている時代です。原作の漫画を読ませていただいたのですが本当に面白くて元気をいただきました」とシンパシーを感じている。

藤間が演じる主人公・つづ井さんは、推しのアニメキャラの身長データを入手して、身長と同じ高さの位置にマスキングテープを貼って自分や他キャラとの身長差に夜通しもだえ、充実感で泣きそうになる。藤間は「これが作り話ではなく、こんな面白い人たちが実際に実在していて、こんな楽しいことが繰り広げられているなんて驚きです。うらやましいです」と原作にほれ込んでいる。

同局の田渕草人プロデューサーは「とことん自由に人生を楽しむ実在の人物なのでドラマ、映画、日本舞踊の家元とジャンルを超えて活躍する藤間さんなら、その生きざまを身も心も面白がって演じてくださるのではないかと」と起用理由を説明。「事実、鼻の穴にイヤホンを突っ込んでの熱演は感動の一言でした」と、身も心もつづ井さんに染まった、藤間の熱演ぶりを明かした。また、つづ井さんは相撲が強いが、田渕氏は「日本舞踊仕込みの体幹の強さは相撲最強のつづ井さんにぴったりだなとも思いました」と、最適のキャスティングであると強調した。

物語の魅力の1つが、つづ井さんと、推し活を通じてつながった“前世からの友”Mちゃん、オカザキさん、ゾフ田、橘との交流の日々だ。ささいな喜びを限界値まで昇華する5人の生き方には、親しみやすさと実話ならではのリアルさがあり、共感を呼んでいる。藤間は「好きなものを好きと正直に言える純粋な5人の姿に、思わず笑みがこぼれてしまい、ほほえましく思えてしまう一方で、たくましくも見えてきます」と、演じながら作品に心を奪われている。「ユーモアあふれるつづ井さん。温かくも真っすぐなつづ井さん。日々、演じながらたくさん刺激をいただいているところです。見てくれる人たちみんなにハッピーをお届けできたらと思います。頑張ります」と意気込んだ。

原作者の、つづ井氏は「こんにちは、つづ井です! このたびは、私(たち)の楽しいささやかな日常をドラマ化していただけるということで、これまで生きてきて一番『人生ってこんなことあるんだな~』と驚いております」とドラマ化を喜んだ。「このような機会に恵まれたのも、いつも応援してくださる読者の皆さま、愉快な友人たち、優しい担当編集さん、家族、挙げたらきりがないですが、とにかく周りの人たちのおかげだと心から感じます(それとちょっぴりは私自身の頑張りと運♪)。本当にありがとうございます!」と感謝。「友人たちとテレビの前でうちわ持って視聴するのが今から楽しみです!」と作品にも登場する友人達との視聴を心待ちにした。

つづ井さんの“前世からの友”Mちゃん、オカザキさん、ゾフ田、橘を演じる俳優陣は、6日から毎日1人ずつ公式X、インスタグラム、TikTok(ティックトック)で発表する。

◆「つづ井さん」シリーズ つづ井氏のデビュー作「腐女子のつづ井さん」は、17年に第20回文化庁メディア芸術祭推薦作品に選出。19年にライフスタイル誌「CREA」(文藝春秋)の公式サイト「-WEB」の「コミックエッセイルーム」で自由に生きる成人女性の姿を描いた19年「裸一貫! つづ井さん」の連載を開始し同年、第3回マンガ新聞大賞大賞を受賞。23年には、つづ井さんが10代の頃に飼い始めた愛犬Aの余命を知らされ、実家で介護生活を始めてからの切なくて温かいお別れの日々をつづった「老犬とつづ井」、今年4月には地方の実家を飛び出し、東京で1人暮らしを謳歌(おうか)する中での新発見を描いた「とびだせ! つづ井さん」を出版した。

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