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【王座戦】藤井聡太王座「比較的良い状態で迎えられる」第1局 永瀬拓矢九段には15勝7敗

日刊スポーツ 2024年9月4日 9時35分

藤井聡太王座(竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖=22)が初防衛を目指して永瀬拓矢九段(31)の挑戦を受ける、将棋の第72期王座戦5番勝負第1局が4日午前9時から神奈川県秦野市「元湯陣屋」で始まった。先手後手を決める振り駒は、と金が3枚出て、永瀬の先手と決まった。お互いに飛車先の歩を突いてスタートした開幕局は、角換わりへと進行した。

藤井は今年に入ってに王将を防衛した直後、2月の朝日杯決勝で永瀬に敗れ、連覇を阻まれるとともに24年初黒星を喫した。この後、棋王を初防衛している。3月放送のNHK杯決勝で佐々木勇気八段に敗れ、年間最高勝率達成は夢と消えたが、5月に名人初防衛を果たした。6月になって叡王戦で伊藤匠七段との同学年対決に敗れ、初めてタイトルを失い7冠に後退。7月に棋聖戦、8月に王位戦と続けて防衛してともに5連覇となり、規定によって「永世棋聖」「永世王位」という2つの永世称号を得た。黒星を糧に結果につなげている。

3日の前日会見では「比較的良い状態で迎えられると思います」と話した。研究仲間でVS(練習将棋)を数多くこなす永瀬とは、お互いに手の内を知り尽くしている。両者の対戦成績は15勝7敗と藤井がリードしている。どんな将棋を見せてくれるのか注目だ。

持ち時間は各5時間。午後0時10分から午後1時まで昼食休憩、午後5時から30分の夕食休憩がある。決着は4日夜の見込み。【赤塚辰浩】

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