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MBS「ゼニガメ」調査終え番組審議会報告 7月「事実と異なる」放送 8月休止、9月再開へ

日刊スポーツ 2024年9月4日 16時52分

MBSテレビ(大阪市)は4日、事実と異なる放送があったと公表していた「ゼニガメ」(水曜午後8時)について、関係者への聞き取りや、取材映像の解析などの調査を終え、結果を発表した。同局は3日に番組審議会への報告も終えたと明かした。

同番組をめぐっては、7月17日放送分の内容について、一部事実と異なる部分があったと判明。買い取り会社に密着するロケVTRで、古い家屋での遺品整理の最中、古い金庫の中から金の延べ板が見つかったが、実際には、当該家屋に元々あったものではない可能性が高いことが分かったとし、8月14日放送予定の番組を取りやめていた。

同局は、当該の買い取り業者について、昨年11月29日放送分、今年5月8日放送分でも、出張買い取りに密着取材するロケVTRを放送していたといい、両案件についても調査したと明かした。

同局の調査結果は以下の通り

▼7月17日放送分 買い取り業者が、奈良県内の家屋の清掃・遺品整理を行う様子を密着取材。現場で発見された金庫から金の延べ板が見つかり、現金で買い取る様子を放送しましたが、当該買い取り業者社長へのヒアリングの結果、金庫と金の延べ板は、社長の指示により事前に準備されたものだったことが明らかになりました。さらに「依頼者」についても、当該家屋とは関係のない人物で、買い取り業者に依頼されていたことが判明しました。制作スタッフの関与については、ヒアリングに加え当日の取材映像の解析、買い取り業者とのやりとりの記録などの確認を行いましたが、制作スタッフが買い取り業者による事前準備に関わっていたり、認識していたことを示すものはありませんでした。

▼昨年11月29日、今年5月8日放送分 いずれの回も当該買い取り業者に密着する取材VTRを放送しました。その中で、土地建物を現金で買い取る様子を放送しましたが、調査の結果、2回とも当該土地建物は当該買い取り業者がロケ以前に買い取っていたもので、実際には売買はロケ当日には行われておらず、「依頼者」として登場した人物も、当該買い取り業者が事前に依頼していたことが明らかになりました。また、ロケで登場した司法書士も、当該買い取り業者が依頼したもので、実際の売買ではないことを知りながら立ち会っていたことが判明しました。制作スタッフの関与については、ヒアリングに加え、取材映像の解析などの調査を行いましたが、2回の放送いずれとも買い取り業者による事前準備に関わっていたり、認識していたことを示すものはありませんでした。

これを受け、同局は再発防止策を徹底するとし、「事実と異なる内容を放送したことを改めて深くおわびいたします。取材先で事実と異なる事前準備がなされていたことは誠に遺憾なことではありますが、それに気づけなかったことを重く受け止め、新たな再発防止策を講じることといたしました。改めて取材時の事実確認徹底を心がけ、皆さまに信頼される放送局であるよう努めてまいります」とコメントした。

また、同番組については、9月18日放送分から放送再開を予定しているという。

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