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再び「文書は真実相当性がない」斎藤知事、告発者懲戒処分の違法性否定

日刊スポーツ 2024年9月7日 8時59分

斎藤元彦兵庫県知事(46)の疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は6日、斎藤氏に2回目の証人尋問を行った。斎藤氏は「文書は真実相当性がない」とあらためて主張。告発文を作成した元県幹部の男性を公益通報の保護対象として扱わず、懲戒処分に踏み切ったことの違法性を否定した。男性は処分を受けた後、7月に死亡した。

斎藤氏は午後3時過ぎ、黒のネクタイ姿で入室。文書作成者の特定を直接、幹部に指示したことは認めたが「告発者の処分は公益通報の調査結果を待つべき」と人事局が進言したという証言について「記憶にない」と説明。「公益通報の結果を待たずに処分できないか。弁護士に確認してほしい」と指示したという証言に「記憶上は指示はしていない」と否定。「公益通報を待たずに処分しろとは言っていない」と強調した。

6日に参考人招致された山口利昭弁護士は「兵庫県は違法状態が続いている」と公益通報者保護法に違反するとの見方を示したが、真っ向から否定する形となった。今後は不信任決議案の提出を検討する県議会各会派の動きが焦点となる。

百条委は贈答品を受け取っていたとする“おねだり疑惑”についても追及。ロードバイク、カニ、ワイン、淡路島のタマネギ、革ジャン…。委員が秘書課のリストにない贈答品を次々と読み上げると、傍聴席からは失笑が漏れた。委員からは職員の「行儀が悪い」「めんどい」などの声も紹介されたが、斎藤氏は表情を変えることはなかった。【松浦隆司】

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