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ドタバタの幕開け…立民代表選が告示 当日に4人の戦い構図が確定「なんとか選挙戦らしく…」

日刊スポーツ 2024年9月7日 22時19分

立憲民主党代表選は7日、告示された。当選1回の吉田晴美衆院議員(52)がギリギリまで立候補を模索し、午前11時の締め切り1分前に届け出の受理にこぎつけた。枝野幸男前代表(60)、野田佳彦元首相(67)、現職の泉健太代表(50)と合わせた4人が戦う構図が告示当日に確定する、ドタバタの展開となった。

紺のパンツスーツにスニーカーで共同会見に臨んだ吉田氏は「この場に立たせていただけるのは30分前まで決まっていなかった」と告白。ともに出馬を目指してきたベテラン江田憲司前代表代行(68)が出馬を見送り、吉田氏の一本化で両者が合意。吉田氏は江田氏に謝意を示し「何ができる、という声があるかもしれないが、これまでの代表選の常識も変えていきたい」と、当選1回議員が参戦する意義を強調した。

それでなくても、乱戦模様の自民党総裁選に埋没気味だ。現職の泉氏の推薦人確保すら難航し、出馬表明は告示前日。かつての民主党幹部だった枝野氏と野田氏の対決となる可能性もゼロではなかっただけに、「なんとか選挙戦らしい構図に持ち込めた」と、胸をなで下ろす党関係者もいた。

唯一の首相経験者の野田氏は「平時の代表選ではなく政権交代前夜だ。命がけで政権をとりに行く」と主張。日本記者クラブの討論会では、自民党総裁選を念頭に「岸田(文雄首相)さんは辞められ、次の可能性がある人が小泉(進次郎元環境相)さん。岸田3世から小泉4世だ」と世襲議員の2人を皮肉り、世襲制限の法改正に意欲を示した。

枝野氏は「政治を変えられるのは国民とつながる政治家だけだ。国民政党をつくる先頭に立つ」と呼びかけ、泉氏は「3年間、政権を担える党にしたい一心で歩んできた。これからも私に託してほしい」と訴えた。投開票は23日。

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