日本将棋連盟は100周年を迎えた8日、東京都千代田区の帝国ホテルで記念式典を開催した。
同連盟会長の羽生善治九段（53）は、「将棋はインドから日本に来て約1000年。100年前、前身となる東京将棋連盟が結成され、活字の隆盛とともに栄えてきました。町の中でも夕涼みをしながら縁台将棋をするなど、国民的な娯楽の側面もありました。アナログからコンピューターやインターネット、AIなどデジタルの世界が進んだ一方、盤の前で人間同士でコミュニケーションを図るのが何よりも原点となっています。文化を後世に残していこうとの思いがあったからこそ、今日が迎えられました。どんなに時代が変わろうとも、将棋はコミュニケーションを築き、つながり、いい関係を築くもの。社会に還元していきたい」と、700人の来場者の前であいさつしていた。