Infoseek 楽天

大阪吉村洋文知事、兵庫斎藤元彦知事に辞職勧告「知事として間違っていると判断」「よく考えて」

日刊スポーツ 2024年9月9日 18時20分

大阪府知事で日本維新の会の吉村洋文共同代表(49)が9日、大阪府庁で記者団の取材に応じ、パワハラ疑惑などで告発された兵庫県の斎藤元彦知事に辞職を促したことについて言及した。

日本維新の会は同日、斎藤氏の辞職と出直し選挙を求める申し入れ書を服部洋平副知事に提出した。県議会最大会派自民党など他の全会派は12日に辞職要求する予定だが、斎藤氏は「真摯(しんし)に受け止めている」としつつ、これまで通り「県政を前に進めたい」と続投を表明した。

吉村氏は「現状、兵庫県政が前に進みにくい状況になっているのは事実」とし、県議会調査特別委員会(百条委員会)での斎藤氏の証言を「兵庫県民の理解が得られるものではなかったと思っている」と指摘。

なかでも、斎藤氏も認めた「付箋を投げる」「机をたたく」といった行為を「予算、人事権という権限を持った知事として、やってはいけない行為だと思う」とバッサリ。こうした行為が、告発文書が明るみに出た際の「公務員失格」という発言や処分内容と根底でつながっているとの見方を示し、「知事として間違っていると判断した」と語った。

百条委での斎藤氏の証言を受け、党は斎藤氏に辞職を促す方針を決定。吉村氏は斎藤氏とかつて、大阪府の知事と財政課長として、ともに仕事をしたこともあったことから、7日に先だって直接電話をし、「間違っているところは間違っていると素直に認めて、さらに前を進めるというのであれば、辞職して県民の皆さんに問うべき」と伝えたが、あくまで「最終判断は斎藤さん自身の判断になる」として、進展はなかったという。

これらを踏まえ、「僕の考えてるところはお伝えしました。党の考えも記者会見した。よく考えてもらいたいと思う。いかなる背景事情があったにせよ、本当に自分に非はなかったのか。初期対応は間違えてなかったのか。日々の職員との関係はどうだったのか。やってはいけない一線を越えてはなかったのか、よくもう1度深く考えてもらいたい」と述べたが、斎藤氏に辞職の意思がないことから、今後は不信任決議へと進む可能性もある。

吉村氏は「非がない話ではないと思う。間違っているところは間違っていると認めた上で、県政を進めるのであれば、職を辞して、県民に問うべき。それをやらないという判断であれば、維新の会として不信任決議案を出すことになる」と提出の可能性を認めた。

また、出直し選挙となった際の党の対応としては「基本的には支持しないと判断してると思う」と語った。

この記事の関連ニュース