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「なっちゃん」公明・山口那津男代表が退任表明「次世代にバトン」後任は石井啓一幹事長が就任へ

日刊スポーツ 2024年9月10日 12時16分

公明党の山口那津男代表(72)は10日の記者会見で、18日に告示される党代表選に立候補せず、退任する考えを明らかにした。

山口氏は太田昭宏前代表の後を継いで、自民党が野党に転落した2009年9月に、野党公明党の代表に就任。これまで8期15年の長期にわたり「党の顔」として、代表を務めてきた。「なっちゃん」の愛称で知られ、支持母体の創価学会の女性部を中心に、女性支持者の人気が高かった。

山口氏は会見で「代表選に出馬をしないことにした」と切り出し「70を超えた私としては、次の世代にバトンを譲るべきだと決断した」と述べ、世代交代への思いが背景にあることを明かした。

「私が代表に就任した時は『ピンチヒッター』といわれたが、日々、格闘しながら進んでいった。少しずつ場数を踏み、それなりの対応力を身につけながら、みなさんの支えでここまでくることができた」と振り返り「引くに引けない代表という立場が、(自分の)いろいろな潜在力を引き出していくという面もあったのかなと思う」とも述べた。また「後進に道を開くことで若い芽が開く。それを期待している」と訴えた。

山口氏は2012年に自民党が政権に復帰した後、第2次安倍、菅、岸田の各政権で、連立与党の代表として3人の首相を支えた。1998年の公明党再結成以降、在任期間は最も長い。

新代表は党代表選で選出されるが、現在は石井啓一幹事長(66)の名前が取りざたされている。山口氏は「我こそと思う人が出てほしい」と述べたが、石井氏のほかに具体的な動きはなく、告示日の18日に石井氏の新代表就任が決まり、28日の党大会で承認される見通し。

山口氏は会見で、石井氏について「幹事長として私を支えてくれた。あらためて感謝を申し上げたい。見識を備わった立派な政治家だと思う」と評した。

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