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小泉進次郎氏、保健証廃止見直し論に反対「変える必要ない」林芳正氏が主張で総裁選新争点に

日刊スポーツ 2024年9月10日 22時36分

小泉進次郎元環境相(43)は10日夜、東京都内で報道陣の取材に応じ、自民党総裁選(12日告示、27日投開票)に出馬表明した候補者の中で、現行の健康保険証の廃止期限(12月2日)の見直し論が出ていることに対し見解を問われ「私は変える必要はないと思っている」と述べた。「自民党内も含め、岸田政権で2年以上議論をして決めたこと」を理由にした。その上で「不安を持たれている方への対応は、きめ細かく寄り添う必要があると思う」と述べた。

廃止期限の見直し検討をめぐっては、林芳正官房長官(63)が7日に「不安の声にしっかり応え、納得した上でマイナ保険証に移行してもらうため、必要な見直しを行いたい」と言及。石破茂元幹事長(67)も8日、「(廃止の)期限が来ても納得しない人がいっぱいいれば、(マイナ保険証と健康保険証の)併用も選択肢として当然」と、併用論に言及した。

しかし、マイナ保健証への移行を進めてきた河野太郎デジタル相(61)は、林氏の主張に不信感を表明。8日に「発言の真意を確認したい」と述べたほか、10日の閣議後会見では「(廃止期限を決めた)政府方針に変わりない。(林氏も官房長官の)会見でおっしゃっていると思う」と指摘した。

この日、政策発表会見を開いた小林鷹之・前経済安保相(49)は、「(現行保健証廃止の)時期をさらに延ばしていくことは考えていない」と述べた。また、出馬表明会見を行った加藤勝信元官房長官(68)は「決めたスケジュールはしっかり守っていくべきだ」と述べ、林氏の主張とは一線を画した。

現行保険証の廃止期限問題はかねて、国民の批判も根強い。総裁選候補者の間でも見解が分かれた形になっており、総裁選の新たな争点に浮上してきた。

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