米歌手テイラー・スウィフト（34）が10日、11月の米大統領選を前に行われた米ABCテレビの討論会後に民主党候補のハリス副大統領を支持すると表明した。
インスタグラムに愛猫を抱く自身の写真とともに「皆さんと同じように、私も今夜の討論会を見ました」との書き出しから始まる長文メッセージを投稿したスウィフトは、有権者として候補者たちがこの国にどういう政策や計画を提案しているのかできる限りすべてをみて読むようにしているとコメント。自身が共和党のトランプ前大統領を支持しているかのような偽情報が広がったことについて触れ、「人工知能（AI）が私のふりをして、トランプ前大統領を支持する偽の画像を本人が自分のサイトに投稿したことを最近知りました。AIについて心配していることや、偽情報を拡散することの危険性について、改めて思いを強くしました」とつづり、有権者として自らの投票意思を示す必要があると考えたと明かした。
その上で、ハリス氏と（副大統領候補の）ウォルズ氏に投票すると明言。ハリス氏は「権利と大義のために闘っているため」だと理由を明かし、「それを擁護する闘士が必要だと信じている」と支持を表明した。ハリス氏について「安定した手腕と才能に恵まれたリーダーだと思う」と評し、「この国が混乱ではなく、冷静さによって導かれれば、もっと多くのことを達成できると信じています」とつづっている。
スウィフトは4年前の前回は、バイデン大統領とハリス氏への支持を表明していた。
猫と一緒に写った写真とともに文末に「テイラー・スウィフト、子どものいない猫好き女性」と署名しており、「子どものいない猫好き女性は惨め」と過去に発言して物議を醸したトランプ氏の副大統領候補であるJ・D・バンス上院議員への皮肉を込めたものだと見られている。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）