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【総裁選】高市早苗氏が小泉進次郎氏主張を疑問視「労働市場の自由化をしたら…」テレビ討論

日刊スポーツ 2024年9月12日 21時53分

自民党総裁選は12日、告示され、9人の候補者同士によるテレビ番組に出演しての討論が始まった。その皮切りとなったフジテレビ系「イット!」(月~金曜午後3時45分)では、小泉進次郎元環境相(43)が出馬会見で言及した解雇規制の見直しをめぐり、高市早苗経済安保相(63)が突っ込む場面があった。

候補者が相手を指名して質問するコーナーで、トップバッターとなった高市氏は「労働市場の流動化のご主張ですが、私の認識ではOECDの指標をみると、イタリア、フランス、ドイツの方がかなり解雇しにくい。G7だけで見ると日本は4番目。どちらかというと(日本は)解雇しやすい国になってしまっている」と指摘。「労働市場の自由化をしたら、より生産性が高く賃金が高いところにいけず、失業してしまう可能性はないですか」と疑問を呈した。

これに進次郎氏は「だれもが働きやすい、自分らしい働き方ができる社会実現のための労働市場改革をやりたいと思っている。(高市氏から)自由化という言葉があったが、解雇の自由化なんてまったく考えていません」と反論。「私が話しているのは、特に正規、非正規の格差の解消のための労働市場改革をやりたい。そのために、大企業にセーフティーネットとしてリスキリングや再就職支援の義務づけをやっていきたい」と、主張した。100秒間と時間が限られていたため「時間があるときに、より丁寧にお話をしたい」とも加えた。

何か反論があるか問われた高市氏だったが「特に、詳しいことが理解できませんでしたので、議論をまたの機会に深めたいと思っている。ただ、失業者は増やしたくないと思っています」と応じた。

進次郎氏は6日の出馬会見で、「聖域なき規制改革」の1つとして「労働市場改革の本丸である解雇規制の見直し」の実現を主張している。

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