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【将棋】西山朋佳女流3冠、藤井聡太7冠に敗れる「勝てる可能性は限りなくゼロに近い」NHK杯

日刊スポーツ 2024年9月15日 12時0分

藤井聡太7冠(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖=22)が2年ぶり2度目の優勝を目指す、第74回NHK杯トーナメント2回戦、西山朋佳女流3冠(白玲・女王・女流王将=29)戦が15日、NHKーEテレで放送された。対局は藤井が勝ち、3回戦進出を決めた。今月10日、女性初の棋士を目指して受験した編入試験5番勝負第1局で高橋佑二郎四段(25)を下した西山の2戦続けての「ジャイアントキリング」はならなかった。

「事前に棋譜を拝見して棋力がどれくらい隔たりがあるか考えるんですけど、今日勝てる可能性は限りなくゼロに近いと思っていました。本番で大きなミスをするととがめられて負ける可能性がありました。一方的な内容にならないよう、意識していました。中、終盤の難しい将棋になって、これが一番いやという手も指された。自分がマイナスの手を指して負けになりました」。敗れた西山は淡々としていた。

抽選の段階で、1回戦の木村一基九段戦に勝てば藤井と当たることになっていた。「運が良かった。対峙(たいじ)してみて、肌で感じたいと思った」と言う。

「画面越しで拝見することが多い方。対面して対局すると違った雰囲気があると思いました」。対局では全く考えていなかった指し手の連続に、遠大な構想を感じた。「準備で勉強になりましたし、当たったことも勉強になったと思います」と謙虚だった。

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