藤井聡太7冠（竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖＝22）が2年ぶり2度目の優勝を目指す、第74回NHK杯トーナメント2回戦、西山朋佳女流3冠（白玲・女王・女流王将＝29）戦が15日、NHKーEテレで放送された。対局は藤井が勝ち、3回戦進出を決めた。次は冨田誠也五段（28）対澤田真吾七段（32）の勝者と対戦する。
藤井が女流棋士のタイトル保持者と対戦するのは、2018年（平30）8月に棋聖戦1次予選で里見（現姓福間）香奈女流4冠（当時）に勝って以来2回目。西山とはプロ棋士養成機関「奨励会」の三段リーグ最終局（16年9月3日）で四段昇段を決めて以来の対戦。公式戦では初顔合わせとなった
「中盤、かなり難しい局面が続いて、途中は少し自信のないところもあり、西山女流3冠の実力を感じるところがいろいろとあったと思います」と対局を振り返った。「力強くて華麗なさばきが1番の特徴と思っていたんですけど、本局は間合いの取り方などもすごくうまく指されたと感じました」と評した。
実はモバイル中継で女流棋戦の対局もみよく見ている。「普段の対局と変わらない気持ちで臨みました」と言う。その上で、「初戦で結果を出すことができたので、ひとつでも上に進んでいけるように頑張っていきたいと思います」と語った。