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野田佳彦氏、小泉進次郎氏念頭に「論戦力のない人の論理」早期解散めぐる主張バトルで新言及

日刊スポーツ 2024年9月15日 16時24分

立憲民主党代表選(23日投開票)に出馬した野田佳彦元首相(67)は15日、NHK「日曜討論」(日曜午前9時)に出演し、自民党総裁候補の1人で、自身が総理総裁になればできる限り早期の衆院解散に言及している小泉進次郎元環境相(43)の持論を「論戦力のない人の論理」とこき下ろした。

野田氏と進次郎氏は、進次郎氏の早期解散論をめぐり、出演したテレビ番組などを通じてバトルを続けてきた。野田氏は9日、進次郎氏について「任期はあと1年あるのに、なぜ解散するのか。『疑似政権交代』でごまかそうということじゃないか」と批判。一方、進次郎は12日、野田氏の主張に対し「野党が解散を求めないとおかしい」と述べ、野田氏の代表選キャッチフレーズ「政権交代前夜」を皮肉り「解散しろって言った方がいいですよ。そうじゃなければ『政権交代前年』に変えないといけない」と皮肉り、14日の日本記者クラブの討論会でも「野党には、早期解散を何、逃げてんだというような人もいますけど。(野党が)政権交代したいなら、早く解散を求めるのは当たり前じゃないです」と、野田氏を挑発するように指摘していた。

野田氏はこの日「どなたが総理になっても、早期解散してくると思う」と早期解散に備える構えを示した上で「ただ、言えるのは、最低限、予算委員会を開いて質疑をしろと。その質疑を通じないと、何の信を問うのか分からない」と、少なくとも予算委員会の論戦を行うべきとの認識を示した。

また、進次郎氏の名前こそ出さなかったが「自分が(総裁選で)言っていたことでいきなり信を問え、というのは、これはね、論戦力のない人の論理。こんなのにだまされてはいけないと私は思う」と述べ、進次郎氏を「論戦力のない人」と指摘した。

「少なくとも予算委員会では、(派閥裏金事件をめぐり)政倫審で明らかにうそをついた安倍派の幹部がいるので、証人喚問などをやる。そして、あらゆる大臣の所信をきちっと聞き直す。その上で(解散の)判断材料が整ったかどうかで、解散すればいいんじゃないでしょうか」と主張した。番組には枝野幸男前代表(60)、泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)も出演した。

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