自民党総裁選に出馬している加藤勝信元官房長官（68）の「たわし」ヘアが、SNSでじわじわ話題になっている。
加藤氏はかねて、髪の毛のあまりの硬さから「たわしのようだ」と呼ばれている。今回の総裁選出馬にあたり、加藤氏が知名度アップのためにSNSに投稿している動画では、動画を撮影している娘との間で「髪形はやっぱり髪の毛が濃いから、濃いというか硬いから」（加藤氏）「たわしだから」（娘）という会話が交わされるなど、「たわし」呼ばわりを逆手にとって、アピールアイテムとしている。
13日に投稿された動画のタイトルは「【モーニングルーティン】父がたわしと言われる由縁を調べたらどう見てもたわしだった」。動画のトップ画面にも「たわしってひどくないですか？」と記され、朝、加藤氏がスプレーやドライヤー、くしを使いながら髪形を整える様子が投稿された。
「髪の毛が硬くて、これをどうおさめていくか、これが毎日の課題です」とぼやきながら髪を整える加藤氏は、娘の「そんなびちょびちょにするの？」「寝かせるってこと？」の問いに「寝かせるというか、全体を落ち着かせる。その辺のあんばいが難しい」などと回答。インスタでの加藤氏に関するイメージアンケートでも「たわし」が多かったと明かされ、しばらくのヘアスタイリングの後に、「加藤勝信、ヘアセット完成です」と、スタート時は全体的に上に立ち上がったような髪の毛が、分け目をつけたいつもの加藤氏の髪形になる「ビフォア＆アフター」が収められている。
この動画は15日夕までに2万回近く再生され、「思った以上にタワシだったwwwでも上手くおさめてますねw」「これはたわしすぎます！」などのコメントが寄せられた。14日に投稿された「たわし呼ばわりの父のかっこよさを伝えたくて24時間かけて渾身の編集してみた」のタイトルが付いた動画も、1万2000回超再生されている。
加藤氏の公式X（旧ツイッター）も15日、フジテレビの報道番組に出演する前に、ヘアメークの女性に髪形を整えてもらっている写真を投稿。スタッフの代理投稿で「たわし整え中！」と記されるなど、「たわしアピール」戦略が、随所に現れている。
加藤氏は東大卒業後、旧大蔵省入省。秘書官を務めた加藤六月元農相の娘と結婚し、加藤家に婿入り。4人の娘の父親として知られる。政策通で知られ、かねて総理総裁候補の1人にあげられてきた。衆院岡山5区。当選7回。旧茂木派。総裁選では「国民の所得倍増」を最優先で進める考えを訴えている。