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浜田敬子氏「印象操作している感じ」自民総裁選新コピー「裏金や旧統一教会なかったことのよう」

日刊スポーツ 2024年9月22日 12時46分

元AERA編集長のジャーナリスト浜田敬子氏は22日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に出演し、朝日新聞が報じた旧統一教会と自民党との接点に関する報道をめぐる党総裁選(27日投開票)の候補者の反応に、怒りをまじえながらコメントした。

朝日新聞は17日、2013年の参院選直前に当時の安倍晋三首相が、旧統一教会幹部らと党本部の総裁応接室で面会したとみられることを、写真付きで報道。こうした流れを踏まえ、同日夜に放送された同局系「news23」で候補者討論会が行われた際、キャスターの小川彩佳が「新しい報道が出ているという中で、ご自身が総裁になった場合に教団との関係について何らかの再調査を行う、という方がいらしたら挙手をお願いします」と求めたが、1人も手をあげず、SNSで波紋を広げる事態になった。

この日、番組MCのフリーアナウンサー膳場貴子が「(自民党は)旧統一教会との接点をあらためて突きつけられた」とした上で、「news23」での各候補者のゼロ回答反応に「どうなんでしょうか」と指摘。膳場に見解を問われた浜田氏は、自民党が新たに公開した総裁選プロモーション動画で「日本を、新しい未来へ」というキャッチコピーがつけられていることに触れ「ものすごく過去のことというか、裏金問題や旧統一教会もなかったことのようにして『新しい未来』とぬり固めて、印象操作をしているなという感じがします」と口にした。「どの候補も刷新とか、改革という言葉を使っていますが、非常に空疎に聞こえる」とも述べた。

その上で「旧統一教会問題も(候補者は)再調査はしないと言っているが、写真という証拠が出てきたことで、ここまで自民党が言ってきた『組織的関与はない』『安倍総理は亡くなっているので調査に限界がある』という前提が崩れた」とした上で「(写真では)同席している(現職の)議員もいるので、調査しようと思えばできるのに、しようとしない」と、総裁選候補や党側の対応を疑問視。また、「裏金問題についても、最初は結構厳しいことを言っていた候補が、どんどんトーンダウンしている。議員票を意識してなのか」と、総裁選の候補者が再調査に消極的な対応をみせる背景を分析しながら、強い疑問を示した。

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