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伊藤健太郎、本宮泰風が映画「静かなるドン2」本宮「ちょっと後ろで若を立てる役」/連載<2>

日刊スポーツ 2024年9月25日 5時0分

俳優伊藤健太郎(27)が13日に公開された映画「静かなるドン2 前編」に主演している。27日には「--後編」も公開される。伊藤が演じるのは昼間はデザイナーとして会社で働き、夜は3代目新鮮組総長という2つの顔を持つ近藤静也。新鮮組最古参で静也の教育係を務める突撃隊長・猪首硬四郎を演じ、総合プロデューサーも務めるのが本宮泰風(52)。伊藤と本宮に聞いてみた。【小谷野俊哉】

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「静かなるドン」シリーズは、過去に香川照之、中山秀征などの主演で実写化されている。

伊藤「過去の作品は、見てないです。令和に作る『静かなるドン』。そして自分がやらせていただく。何て言うんだろう、同じようなことをやっちゃダメだし、一緒じゃんってなっちゃうのも嫌だった。だから、あえて見ずにやらせていただきました」

本宮が演じた猪首硬四郎は、伊藤演じる静也のお守り役。

本宮「僕はちょっと後ろに回って、若を立てる役です」

伊藤「静也としてもなんですけど、伊藤健太郎としても、本宮さんが猪首というキャラクターをやってくれた安心感は『1』の時には特にすごく感じました。いろいろと分からない部分だったり、伊藤健太郎として本宮さんに聞くことも多かったりしたので。静也の教育係というか、一緒に小さい頃からいてくださるっていう意味でも、すごく僕は助かりました」

新鮮組と対立する鬼州組の組長を渡辺いっけい(61)が演じている。凶暴でずる賢い海腐雄二だ。

本宮「渡辺いっけいさんは、ああいうイメージだからやったら多分、こわもての人たちがやるのとは別な怖さが出るだろうなっていうのを見越して、お願いしたんです。もうそれ以上の怖さを出していただいて大正解だったと思います」

伊藤演じる静也は、海腐と直接殴り合った。

伊藤「本番のスイッチが入った時のいっけいさんの狂気じみた目つきだったり、セリフ回し。本当に静也として燃え上がる部分を、さらにいっけいさんのお芝居でプラスできた部分もありました。すごく刺激的だったし、面白かったですね」

新鮮組ナンバー4の肘方組組長・肘方年坊を演じるのはお笑いトリオ、我が家の坪倉由幸(47)。見た目はこわもてのイケメンだが、頭頂部の髪の毛は薄い。

本宮「コメディーパートをやっていただこうと思っていたんです。ナンバー3の生倉新八と肘方、生倉役の三宅弘城さんとのバランスとか、そういうのも考えてお願いしました。髪の毛をのぞけば、すごいイメージがあって、お辞儀してちょっと頭の上を見せたりとかね。坪倉さんも武器にしてて、僕らずるいなって思うんですけど『悔しかったらハゲてみろ』って言われる。逆に言えばね、イケメンだけでハゲてるっていうよりも、まず怖いのがあって、でもこの人イケメンだよなと思ってると、また頭下げると出て来るっていうね。そういう仕掛けになってるのがね、坪倉さんもすごい。今までのお笑いだけどイケメンもできるっていうのの、さらにその先にいっている。坪倉さんの役者としてのポテンシャルみたいなのを出せてる作品なんじゃないかなと思います」

(続く)

◆伊藤健太郎(いとう・けんたろう)1997年(平9)6月30日、東京都生まれ。「kentaro」名義でモデルとして活動をはじめ、14年にフジテレビ系「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」で俳優デビュー。17年「デメキン」で映画初主演。18年に日本テレビ系「今日から俺は!!」で人気となり、役名「伊藤」から本名の「伊藤健太郎」と改名。19年(令元)にNHK連続テレビ小説「スカーレット」。20年にFOD「東京ラブストーリー」、映画「十二単衣を着た悪魔」。23年「静かなるドン」主演。24年NHK大河「光る君へ」。179センチ。血液型A。

◆本宮泰風(もとみや・やすかぜ)1972年(昭47)2月7日、東京都生まれ。妻はタレント松本明子。兄は俳優原田龍二。94年(平6)に日本テレビ系ドラマ「シュプールは行方不明」で俳優デビュー。テレビは14年TBS系「S-最後の警官-」、18年テレビ東京系「駐在刑事」、20年(令3)にNHK大河「麒麟がくる」など。映画は15年「龍三と7人の子分たち」、22年「劇場版 山崎一門~日本統一~」主演など。ビデオ映画は98年「ワル外伝」、99~00年「日本極道史 仁義絶叫」シリーズ、13年から「日本統一」シリーズなどに主演。趣味は格闘技、野球。185センチ。血液型O。

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