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「なぜ君」小川淳也幹事長「どこかへのステップという考えない」映画タイトルとの関連問われ

日刊スポーツ 2024年9月24日 15時23分

立憲民主党の新しい幹事長に就任した小川淳也衆院議員(53)は24日、国会内で取材に応じ「身に余る重責。総選挙を目前に控え、自らの役割を自覚して全身全霊で取り組みたい」と抱負を語った。

同党はこの日、国会内で開いた両院議員総会で新たな執行部人事を提示し、承認された。野田氏は執行部の骨格人事について「刷新感」を1つのテーマに掲げていた。これまで幹事長はベテラン岡田克也氏が担ってきており、53歳の小川氏の抜てきを「刷新感」の1つとしたい狙いもあったとみられる。

その小川氏は、2020年に公開されたドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」(大島新監督)の中で、政治に必死に向き合う姿が描かれ話題になった人物。かつて泉健太執行部で政調会長を務めたことはあるが、今回野党第1党の幹事長に抜てきされたことで、目指す「総理大臣」への距離を縮めることになるのではないか、との指摘も出た。

小川氏はしばらく考えた上で「その時々に一生懸命で、あまり将来がどうだとかは…。日本の社会をこうしたいということには相当な展望を持っているが、己の身の処し方についてはその時々、忠実に全力を尽くすこと以上の能力を持ち合わせていない」と述べるにとどめた。「今回もたとえば、どこか(の地位に)向けたステップとか、そういった考えは頭にはない。ただただ、この環境の中で国民は今、政治に何を求めているかにまっすぐこたえていける党体制を、重要な一翼を担わせていただける1人として役割を果たしたい」と語った。

自身の強みを問われると「この間、ややいちずな思いを持って、新たな社会像を描くべく、努力してきた。こうした個人の心情と、野党第1党で重責を預かることをうまく調和させながら、新たな魅力や信頼感を(国民に)提示できれば、これに勝ることはない。そうした本懐、本望を遂げられるよう、しっかり役割を果たしたい」と意欲を示した。【中山知子】

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