俳優の板垣李光人（22）が26日、都内で個展「愛と渇きと。」取材会に出席した。
同個展では、かねて板垣が制作してきたデジタルイラストと、美大を目指す学生たちを描いた映画「ブルーピリオド」の撮影を機に取り組むようになった油絵とが組み合わされた、複合的なキャンバスアートを中心に展開。展示作品は、今回のために板垣本人が俳優活動と平行して制作した。 初個展の開催を前に板垣は「映画やドラマとか自分の作品を見るのに最近やっと慣れてきたんですけど、絵は初めてなので緊張感、初心を思い出したというか」と初々しい表情。「お客さまがどういう風に見てくださるか楽しみでありながら緊張もあります」と反応を心待ちにした。
個展の開催は「運命的だった」という。デジタルイラストを描くことが好きで個人的に「ほそぼそと」制作してきたが、「見てほしいなという気持ちもあって」と迷いもあった。だが、映画「ブルーピリオド」出演で4カ月ほど美術講師に指導を受けたことで意欲はいっそう上昇。「絵の欲が高まっていた時期にこの個展のお話を頂いて、今回やらせていただいた」と明かした。
お気に入り作品「華」の製作期間は4～5カ月。「自分の好きなもの、アート、ファッション、芝居というのものが1つに詰まっている」と紹介。布で作られた花があしらわれており「この花を作るのに、肩と首を痛めながら作ったのでそういった意味でも思い入れがあります」と作品を見詰め、「アートというものが広がるきっかけ、窓口になったら良いなと思います」と呼びかけた。
27日から10月7日まで東京・渋谷PARCOのGALLERY X BY PARCOで開催され。10月12～20日まで愛知・名古屋PARCO、10月25日から11月10日まで大阪・心斎橋PARCOにて。