自民党の石破茂総裁（67）は29日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」（日曜午前7時半）に出演し、30日に行う党執行部人事をめぐり、総裁選で決選投票を戦った高市早苗経済安保相（63）の人事起用をめぐり、コメントした。
石破氏は、高市氏に党総務会長のポストを打診したものの、固辞されたとみられている。高市氏は入閣にも消極的とされ、自身が納得できる役職でなければ打診を受けず、自由な立場で発言していくことを念頭に置いている、と見る向きもある。
石破氏は、高市氏の今後の閣僚での起用の可能性について問われると「いろんな可能性は、最後の最後までまったくないということはございません」と述べた。「それは適材適所であって、高市さんは今までいろんなキャリアを経て、いろんな閣僚や党役員もやってこられた。それが党全体のため、国全体のためになるなら起用したいと思う」との認識を示した。
「自分なりにいろんな思いはあるにしても、党のため、ひいては国のためであるかが最終判断の基準でしょうね」と述べ、高市氏を支援した麻生太郎副総裁（84）や麻生派の議員の要職起用についても、「適材適所」の観点から考えると述べた。一方で「私の政策に真っ向から反対といわれると、閣内不一致とか、執行部不一致ということが起きる。真っ向反対と言われたら（人事での起用は）なかなかつらい」と述べた。