自民党は30日、党本部で臨時総務会を開き、森山裕幹事長（79）ほか党四役の人事を正式に決定した。石破茂総裁（67）が発表した。
最高顧問に、副総裁だった麻生太郎元首相（84）、麻生氏に代わる副総裁に、菅義偉前首相（75）の就任も発表し、麻生、菅両氏も顔をそろえた。
石破氏の隣に座った麻生氏は「このたび、石破総裁のもと、最高顧問を拝命をいたしました」と硬い表情であいさつした。「まずは来月に予定されている衆院解散・総選挙、続く来年の参院選で自民党がきちんとした議席を取れるよう、まい進させていただきます。よろしくお願いします」と口にした。
麻生氏は臨時総務会後の新執行部の記念撮影には加わらず、会場を後にした。麻生氏は今回、石破氏ではなく、決選投票で敗れた高市早苗経済安保相（63）を支援した。
一方、小泉進次郎元環境相（43）を支援し、決選投票では石破氏の支援に回った菅氏は、記念撮影に加わった。
森山氏以外では、総務会長に鈴木俊一財務相（71）、政調会長に小野寺五典元防衛相（64）、選対委員長に進次郎氏が就任した。