将棋の第72期王座戦5番勝負で初防衛を果たした藤井聡太王座（竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖＝22）が1日、第3局が行われた京都市「ウェスティン都ホテル京都」で一夜明けの心境を語った。
藤井は和装から一転、ネクタイにスーツ姿で登場した藤井は「シリーズを通して、難しい将棋が多く、充実したシリーズだった。結果を出せたのはうれしく思っている」と改めて喜びを口にした。
10月に入り、本格的な秋が到来する。スポーツの秋、食欲の秋でもある。「今年はどんな秋にしたい？」の質問に「食欲はほどほどにして、運動の機会を増やせればと思っています」と笑顔で話し、「10月は竜王戦も開幕するので、充実した内容の将棋を指していきたい」。
5日には竜王戦7番勝負が始まる。相手は佐々木勇気八段（30）だ。佐々木は17年にデビュー以来29連勝中だった藤井に初黒星を付けた「藤井を止めた男」としても知られる。
王座戦では、将棋の内容で自らの成長を実感したという若き王者は、「食欲の秋」は控えめに、充実した「将棋の秋」の目標に掲げた。