将棋の第72期王座戦5番勝負で初防衛を果たした藤井聡太王座(竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖=22)が1日、第3局が行われた京都市「ウェスティン都ホテル京都」で記者会見し、一夜明けの心境を語った。
会見での主な一問一答は以下の通り
-シリーズ3連勝で初防衛。一夜明けた心境は
藤井 シリーズを通して、難しい将棋が多く、充実したシリーズと感じている。結果を出せたのはうれしく思っている。この経験を今後にいかしたい。
-今期は3局とも角換わりとなった。予想していたか
藤井 事前に想定はしていたわけではなかった。角換わりでも違って展開になったので、特定の中で工夫するというよりも、少しずつ違ったかたちになった。
-昨夜の会見では、前期の王座戦よりも将棋の内容で成長を感じたということだったが、この1年、将棋以外で成長を感じたことは
藤井 明確に成長を実感したのは難しいかなと思います。最近は、運動であったり、体力づくりにしていければなと思っている。まだ具体的な成果は上がっていないかなと思う。1年後には成果があったと思えるようにしたい。
-10月1日になり、上半期の振り返ると
藤井 いろいろな戦型を指してみた。思わしくない結果もあったが、対局の内容としては、いい経験が積めているのかなと感じている。
-春、夏、秋、冬、どの季節が一番好き
藤井 秋冬のほうが過ごしやすいので好きです。
-対局場では秋の虫の鳴き声も聞こえた。耳に入ってきたか
藤井 なかなか余裕がなくて(笑い)。
-秋はスポーツの秋、食欲の秋でもある。今年の秋はどんな秋にしたい
藤井 食欲はほどほどにして、運動の機会を増やせればと思っています。10月は竜王戦も開幕するので、充実した内容の将棋を指していきたい。