自民党の石破茂総裁(67)が第102代内閣総理大臣に選出される場となる1日の衆院本会議が、予定された午後1時に開会されない異例の事態が起きた。
この日召集された臨時国会の会期日程をめぐり、午前中の議院運営委員会理事会で、与党側は9日までとすることを提案したが、立憲民主党など野党側は十分な質疑時間を確保すべきだと主張。与党側の提案は受け入れられないとして議論がまとまらず、本会議開会時間がずれ込む展開になった。
その後の与野党間の調整で、首相指名選挙を行う衆院本会議は当初の予定から25分ほど遅れ、午後1時25分ごろからとすることを決めた。
野党側が反発している一因には、石破総裁が9月30日に、首相に正式に就任する前の段階で、衆院選の10月27日投開票の日程を発表したことも影響している。石破氏の異例の対応が、首相指名選挙をめぐる流れにも影を落とした格好だ。