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野党怒り 石破茂首相の解散戦略ひょう変に野田佳彦氏「深い失望」山本太郎氏「手のひら返し」

日刊スポーツ 2024年10月2日 5時0分

野党各党幹部は、1日の首相指名選挙で第102代首相に選出された石破茂氏が「前言撤回」の形で早期解散戦略にかじを切ったことに対し、一斉に批判の声を上げた。

立憲民主党の野田佳彦代表は「言ってきたことを守っていない」と指摘し「議論に向き合う政治家だと思っていたが、とっとと逃げてしまうことに対し、深い失望を覚えている」と失望感を口にした。野田氏は石破氏を「がっぷり四つ」の論戦相手として認めていただけに、党利党略といわれる今回の早期解散に、憤りをあらわにした。

野田氏は本会議後のあいさつ回りで訪れた石破氏に対し、「臨時国会は延長できます。良い議論をしましょう」と国会での論戦を呼びかけたが、石破氏は「良い議論をしましょう」などと応じるにとどめた。

一方、日本維新の会の馬場伸幸代表は「戦う前から逃げている。『敵前逃亡内閣』というのがぴったりではないか」と、皮肉った。

国民民主党の玉木雄一郎代表は「石破氏が自民を変える前に、ご自身が変わってしまった。国民はこんな石破さんを期待していなかったのではないか」と、総裁就任後のぶれが目立つ対応に疑問を呈した。

共産党の田村智子委員長は「軍事突出内閣だ」と指摘。れいわ新選組の山本太郎代表はNHK番組で「総裁選で言っていたことを、今の時点で手のひら返ししている。国民に(判断材料が)分かるようにしてから選挙に挑むということだったが、さっさと選挙をするということになった。国民の知る権利さえ奪い、旧統一教会や裏金は、選挙が終わればみそぎがすんだ、という話になるのは間違いない。トップが変わっても振り付けはいっしょだ」と、厳しく指摘した。

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