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小泉進次郎氏「私は負けましたが、勝たせたい」選対委員長就任後初の街頭演説、裏金問題にも言及

日刊スポーツ 2024年10月6日 19時29分

自民党の小泉進次郎選対委員長(43)は6日、就任後初めての選挙応援で、東京都江東区を訪れ街頭演説した。

15日公示の衆院選(27日投開票)東京15区に同党が擁立したNPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星氏(25)の応援。進次郎氏は「みなさんご承知の通り、私は総裁選で負けましたが、選対委員長という立場になって目の前に迫った衆院選の中で、大空さんをなんとしても勝たせたい」と主張。大空氏が当選すれば、唯一の20代の国会議員となることに触れ「2年前に大学を卒業したばかりの若者が政治に挑戦する時代に入っている。自民党に厳しい声が寄せられる中、それでも自民党を中から変えたいという志を持って挑戦してくれた気持ちに応えたい」と述べた。

大空氏が「政治の信頼回復という言葉があるが、(自民党には)回復する信頼がなかったんじゃないかと思うことがある。信頼を回復するのではなく信頼をつくり、政治が変わることで社会が変わると実感してほしい」と述べたことを引き合いに「この言葉は、手あかの付いていない人からしか出てこない。どんな組織も長く続けば、なれ合いや惰性で、変えたいと思っても変えきれずにきていることがある。自民党にとって今回の衆院選は、信頼を回復するのではなく築き上げるスタートにしたい」とも口にした。

この街頭演説に先立ち、自民党総裁の石破茂首相は、派閥裏金事件で政治資金収支報告書に裏金分を記載していなかった議員約40人の比例重複立候補を認めない方針を発表し、党則に基づく「選挙における非公認」より重い処分を受けた議員は非公認とする方針を示した。該当する非公認議員は6人になる見通し。

公認問題の協議に加わった進次郎氏は、「今の自民党議員が向き合わないといけない問題が、政治とカネ。自らに鋭いメスを入れてもなお信頼を築き上げる覚悟を持ち、国民のみなさんと向き合う選挙にしないといけない。選挙前にしっかり方向性を示し、それでも自民党にもう1回託そうと思ってもらえるよう環境を整えることが責任と、痛感している」と訴えた。

東京15区には、今年4月の補選で初当選した立憲民主党の現職、酒井菜摘氏(38)、補選で酒井氏に次ぐ票数を集めた元格闘家で無所属の須藤元気・元参院議員(46)、補選に日本維新の会から出馬したが離党し、無所属で臨む金沢結衣氏らも立候補を予定している。【中山知子】

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