林芳正官房長官は7日の会見で、石破内閣発足の際、官邸で撮影された集合写真の一部を修正し、インターネットに掲載していたことを明かした。「軽微な編集処理を行ったと承知している」と述べた。
この集合写真に関しては、石破首相らの正装であるモーニング姿の着こなしがだらしないとして、SNSで「だらし内閣」などの不名誉な呼称をつけられる事態になった。石破首相や中谷元防衛相のモーニングコートとコールズボンの間に、白いシャツやベルトのようなものが映り込んでいたため。通常はサスペンダーでズボンをつり上げるため、シャツなどが写り込むことはないとされる。しかし、その後官邸のホームページに掲載された写真は、石破首相も中谷防衛相もシャツが見える様子は確認されなくなっていた。
報道各社が撮影して掲載した写真とは異なるため、「加工疑惑」が浮上。報道でも指摘されるなど、問題になっていた。
この日の会見で画像加工の事実関係を問われた林氏は「写真につきましては、軽微な編集処理があったと承知している」と述べ、加工を認めた。
情報の信頼性上問題はないのかと問われると「官邸の公式行事などの集合写真は、記念写真としてご本人の記念として末永く残るもの。今回の写真に限らず、これまでも軽微な編集処理を行ってきていると承知している」と述べ、これまでにも「軽微な編集処理」は行われてきたと明かした。