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石破首相は「自民党内で嫌われてもいいという発想では」裏金議員の一部非公認方針で識者が指摘

日刊スポーツ 2024年10月8日 11時19分

夏休み中の元テレビ朝日社員、玉川徹氏の代理として8日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演した早大ビジネススクール教授の入山章栄氏が、15日に公示される衆院選(27日投開票)を前に、石破茂首相が自民党派閥裏金事件への対応をめぐり「裏金議員」の一部を非公認とする方針を示したことについて「極めて健全なこと」と指摘した。

番組では、政党の公認の有無で選挙活動に大きな違いがあることを紹介。公認候補なら政見放送が認められるが非公認なら経歴放送にとどまったり、選挙カーの台数や選挙事務所の設置数も異なり、配布するビラの枚数も、非公認は7万枚で公認の11万枚より少ないなどのハンディがあることに触れた。現段階で、裏金事件で党員資格停止処分を受けた下村博文元文科相、西村康稔元経産相、高木毅元国対委員長に加え、1年間の党役職停止処分が続いており政治倫理審査会での説明を行っていない萩生田光一元政調会長、平沢勝栄衆院議員、三ツ林裕己衆院議員の6人が非公認となる見通しだ。

一方、執行部は、処分の有無にかかわらず政治資金収支報告書への不記載が確認された議員は、小選挙区と比例代表との重複立候補を認めない方針。裏金事件の主要舞台となった旧安倍派の議員からは強い反発が出ているが、番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一が「石破さんが責められることではないのかなと。(非公認でも)ここで(選挙に)通ってくればいい」と述べると、入山氏も「これはきわめて健全なことと思う」と応じた。

入山氏は「石破さんはもともと党内基盤がむちゃくちゃ弱い。だからこそ今の頼りは国民の支持率しかないが、最初政策で二転三転があって支持率も低い状態でスタートしている」とした上で「国民が納得するような政策をとって、(党の)中はもともとあまり支持基盤がない。(党内には)嫌われてもいいという発想だと思う」と、石破首相の胸の内を推し量った。

一方で「都道府県連側はほとんど、こういう議員を公認(申請)する。それを石破さんが認めるかで、またひともんちゃく、あると思う。石破さんがどう判断するか、注目している」と述べた。

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