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田崎史郎氏「便利な財布なんですよ」政策活動費の廃止に本当に消極的なのは石破首相よりも…

日刊スポーツ 2024年10月10日 13時14分

政治ジャーナリスト田崎史郎氏は10日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、石破茂首相が9日の党首討論で、使途公開が必要なく批判が根強い政策活動費を今回の衆院選で使う可能性を明言したことについて、自民党が政策活動費の不使用に消極的な背景を解説した。

石破首相は、国民民主党の玉木雄一郎代表との討論で「この選挙では1円も政策活動費は使わないということを明言してください」と問われたが、「現在認められている政策活動費を使うことはございます」と使用の可能性に言及。玉木氏は「これ、結構、問題発言ですよ」と批判し「政治の透明性、公平性が問われている中、公開義務のかかっていない何十億のお金を使ってまもなく始まる選挙を戦うのか」「総理、やめましょう。公開義務のかかっていないお金は一切使わず、この選挙をお互い堂々と戦う。そして新しい議席の中で新しい政治をつくっていくと明言してください」と呼びかけたが、石破首相は「現在、法律で許されている範囲内で適法適切に使う。お金で政治をねじ曲げることは一切考えていない」と言い張った。

田崎氏は、石破氏の心境に関して「ぼくは(むしろ)自民党の事務局が消極的なんじゃないかと思います」と指摘。「幹事長のところに政策活動費があるというのは、党の金を回す上では非常に楽なんです」と解説した。

一方で、9月の自民党総裁選で政策活動費の廃止を訴えていた茂木敏充前幹事長に触れながら「茂木さんに『本当にできるんですか』と聞いた時、茂木さんが言われたのは、選挙でだれかを支援する時に都道府県連にお金を送ってそこから出してもらえればいいと。わざわざ幹事長が政策活動費を扱う必要はない、ということを言われていた。茂木さんの理解は、政策活動費がなくてもやっていけるということだった」と明かした上で「それに対して、事務方はものすごく反発していた。そんなのやめてくれ、という感じだった」と暴露。MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一に「なんでですか?」と問われた田崎氏は「やっぱり、便利な財布なんですよ。あまり(使い道を)あきらかにしないでいい財布」と、政策活動費の実態に触れながら解説した。

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