スウェーデン・アカデミーは日本時間10日夜、ノーベル文学賞を発表した。有力候補の1人とされていた村上春樹氏(75)は受賞を逃した。
村上氏の母校兵庫県立神戸高校(神戸市灘区)では、例年、同窓会幹部、在校生徒らが集まり、インターネット中継を見ながら発表を待つが、3年前から新型コロナウイルスの影響で見送ったことで、今年も見送った。
吉報は届かなかったが、同校の西田利也校長は「ノーベル文学賞を受賞されなかったことにとても残念に思います。これからも『神高生』は、村上春樹さんの作品を通して、新たな世界観に触れ、心震わす体験ができることを心待ちにしています」とコメントを発表した。
同窓会の尾野俊二会長は「村上春樹さんの受賞がならなかったことはたいへん残念ではあります。作品の素晴らしさが、それによって左右されるものではなく、同窓生としては、これからも村上さんの作品を愛し続け、応援してまいります」とコメントを寄せた。