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「長崎スタジアムシティ」がコト消費で長崎観光を変える

日刊スポーツ 2024年10月11日 13時27分

「長崎スタジアムシティ」が14日、長崎市にグランドオープンする。ジャパネットグループで地域創生事業を担うリージョナルクリエーション長崎が、サッカースタジアム「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」(約2万席)を中心にアリーナ「HAPINESS ARENA」(約6000席)、日本初のサッカースタジアムを展望できるホテル「STADIUM CITY HOTEL NAGASAKI」、商業施設「STADIUM CITY SOUTH」、オフィス「STADIUM CITY NORTH」から成る大型複合施設を民間主導で開発したプロジェクトだ。その内覧会がこのほど、行われた。

この施設が、長崎の観光を「コト消費」へと変えていく。サッカー、バスケットボールの観戦に加え、音楽ライブなども楽しめる。

日本初のアクティビティも新たな楽しさを演出する。目玉はサッカースタジアムの上空を滑り降りる「ジップライン Supported by 買取専門店諭吉」だ。高さ60メートルの北側オフィス棟12階屋上から、同40メートルの南側商業施設棟7階屋外部分の長さ258メートルを30秒で滑走する。出発地点からはホテル、スタジアムだけではなく、長崎港まで眺望できる。「着座型」と、両手を広げて飛んでいく「スーパーマン型」(いずれも2500円)とある。滑走時に専用ガメラを着けて動画を撮影するサービス(別途1500円必要)もある。

試合やイベントの開催がないときにはスタジアム、アリーナを回る「長崎スタジアムシティツアー」もできる。ピッチ、ロッカー、VIPルームなどの裏側にも潜入できる。スタジアムで醸造するクラフトビールも登場。フットサルコートやバスケ3X3のコート、商業施設内の温泉などで、選択消費ができる充実した空間になっている。

長崎は、観光資源が県内各所に点在している。グラバー園、出島、ハウステンボス、石炭の採掘で日本のエネルギーを支えてきた軍艦島、世界遺産にも登録された潜伏キリシタンの教会群や三菱重工長崎造船所などだ。異国情緒と歴史に彩られたこれらの施設の周遊するイメージが強い。

「アウェーのサポーターやブースターが来ても楽しめるようにしてあります」。サッカーJ2のV・ファーレン長崎は今月6日、大分に4-1で快勝。34試合を終えて17勝12分け5敗の勝ち点63とした。J1プレーオフ圏内の3位につけている。バスケB1長崎ヴェルカは、リーグ開幕戦となった4日のアリーナ初試合でSR渋谷を下し、現在1勝1敗。両チームへの後押しが「コト消費」の象徴だ。さらなる健闘が、さらなる集客を呼ぶ。

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