テレビ朝日系アニメ「ドラえもん」でドラえもん役を演じた、声優で俳優の大山のぶ代さんが、老衰のため9月29日に死去したことが11日、分かった。90歳だった。
「ドラえもん」で、しずかちゃんこと源静香を演じた声優野村道子（86）が、所属の賢プロダクションを通じてコメントを発表した。2人は、1979年（昭54）4月の番組のスタートから、05年4月に声優陣が一新されるまで26年、共演を続けた。
野村は「26年間、ドラえもんで一緒だった大山さん。本当に仲良くさせていただいて、大山さんと小原さん（7月に亡くなった小原乃梨子さん）と私の3人で旅行に行ったり、楽しかった思い出が沢山あります」と共演した時代を振り返った。
大山さんは08年4月に脳梗塞で入院し、翌09年に芸能活動を再開も、15年に認知症であることが明らかになった。野村は、そのことを踏まえ「ここ18年くらいは、大山さんの体調もあってお会いすることが出来ませんでしたが、いつも心に大山さんへの思いはありました。お亡くなりになる前に、写真でもいいから最近の大山さんに会いたかったです。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と、死を悼んだ。