将棋日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯)の準決勝、渡辺明九段(40)対稲葉陽八段(36)が12日、大阪市のAsueアリーナ大阪で行われた。対局は先手の渡辺が最終盤に逆転勝ち、5年ぶりの決勝進出を決めた。終局後、渡辺は「もう少しいい攻めを繰り出せなかったかな」と反省。5年ぶり4度目の優勝へ向け、「久しぶりの優勝を目指したい」と意気込んだ。
もう一方の準決勝、藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)と広瀬章人九段は11月2日、愛知県常滑市で行われる。JT杯は持ち時間各10分の早指し戦。優勝賞金500万円、準優勝150万円。トップ棋士12人による勝ち抜き戦で、公開対局として全国を転戦する。