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石破首相が反論「裏金でなく不記載と言っていただきたい」野党の「裏金隠し解散」指摘に

日刊スポーツ 2024年10月13日 11時6分

石破茂首相(自民党総裁)は13日、衆院選(15日公示、27日投開票)を前に与野党9党党首が出演したNHK「日曜討論」(日曜午前9時)で、自民党の派閥裏金事件をめぐり、他党から「裏金」批判が相次いだ際「裏金隠しではなく、不記載と言うんです」と主張した。

立憲民主党の野田佳彦代表は「何でこんなに(解散を)急ぐのか。『裏金隠し解散』と思っている。政治とカネの問題は、自民党のトップが変わっても政治を変えることはできないということが明らかになった。政権交代こそが最大の政治改革だ」と指摘。日本維新の会の馬場伸幸代表も「国民のみなさんからよくお聞きするのは、石破さんのように党内で正論を吐き、信念を曲げないすばらしい方が総理になってこれから日本がよくなると思っていたところ、就任されてコロコロ手のひら返しで変わっていると。『脱税裏金隠し』というような対応をされているのではないかと」と指摘した。共産党の田村智子委員長も「裏金隠しを許さない」と批判した。

司会者にこうした野党の反応について感想を求められた石破首相は、「裏金隠しではなく、正式には不記載と言うんです」と主張。「(資金が)どこから入ってどのように出ていったかを、政治資金収支報告書に載せないといけないが、載せなかった。これを(訂正で)載せました、ということですから、裏金ではなく不記載と言っていただきたい」と持論を展開した。

その上で「(国民の)不信があることは間違いない事実で、公認しない、重複立候補できないという厳しい判断もした。主権者のみなさまのご判断を真摯(しんし)に賜りたい」と口にした。「逃げることなく隠すことなく。この選挙に臨みたい。おかしいと思っておられることであれば、政治やわが党の信頼回復するためにもこの先、必要なものは明らかにしていく」とも述べた。

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