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有田芳生氏「裏金べったりの政治終わらせよう」萩生田光一氏の「刺客」で立候補 東京24区

日刊スポーツ 2024年10月15日 14時52分

衆院選は15日、公示された。自民党派閥裏金事件を受け、党から非公認となった萩生田光一・元自民党政調会長(61)の地元、東京24区に立憲民主党から立候補した有田芳生元参院議員(72)は、JR八王子駅前で同党の野田佳彦代表とともに街頭演説し「石にかじりついても、岩をこじ開けても、最後まで全力を尽くして戦っていく」と、訴えた。

有田氏は「この八王子から正義のために立候補をした。みなさんは今、歴史の転換点に立っている。まっとうに暮らし、まっとうに働く人が報われない今の社会を、この選挙を通じて変えていかないといけない」と述べた。

さらに「お忘れかもしれないが」として、萩生田氏が政治資金収支報告書に5年間で2728万円を、記載していなかったことに言及。萩生田氏が指摘された世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係にも触れながら「裏金だけではなく、カルト教団にべったりの政治を、この総選挙を通じて八王子から終わらせようではないか」と強い調子で述べ、対抗意識をむき出しにした。

萩生田氏と近い存在だった安倍晋三元首相が進めたアベノミクスについても批判し「2013年に始め、10年たてばみなさんの所得は150万円上がると安倍さんは言ったが、実質賃金は下がりっぱなしで物価は上がる一方だ。働く人たちの賃金を上げる政治を、この八王子から始めていきましょう」と訴えた。

有田氏の後にマイクを握った野田代表は「裏、裏、裏。裏金議員を裏で支える自民党政治に決別しようではないですか」と述べ、同党や有田氏への支持を呼びかけた。

東京24区には有田氏、萩生田氏のほか、いずれも新人で参政党の与倉さゆり氏(40)、無所属の畑尻文夫氏(69)、国民民主党の浦川祐輔氏(31)、日本維新の会の佐藤由美氏(52)も立候補した。これまで連続当選を続けてきた萩生田氏が無所属での出馬を余儀なくされた今回の選挙で、野党候補が乱立する構図となっている。【中山知子】

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