俳優菅田将暉（31）が15日、都内で、主演映画「Cloud クラウド」のトークショーを行い、黒沢清監督（69）と出席した。黒沢監督が釜山映画祭で、アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞受賞を記念したもの。
菅田は「おめでとうございます！ もう世界中にたくさんのファンがいて今さらかもしれないですが、すごくうれしい気持ちです。うれしい機会に登壇できて光栄です」と祝福し、黒沢監督も「頑張りました」と笑顔で応じた。
釜山映画祭のレッドカーペットが30～40メートルあったことを振り返り、黒沢監督は「手を振ってみたりしましたが中途半端で。前の女優さんを追い抜くわけにもいかない。ああいう時、菅田さんはどうしてるんですか」と聞くと、菅田は「そんな経験ないですね。たぶん僕はそれとない笑顔でやりすごすと思います」と笑わせた。
現地の取材では、当て書きなのかと聞かれることが多かったという黒沢監督。「菅田さんのために作った映画みたいに見える…、それって（菅田が）映画のテイストを全部コントロールしている雰囲気を最初から持っているということなのかな」と話した。
一般募集した質問に答えるコーナーもあり、映画の感想で一番うれしかったのは？ という質問に、菅田は「同業じゃない友達が『めっちゃおもしろかった！ 今度話聞かせて』と。このテンションの『おもしろかった』は初めてかな。語彙（ごい）力失ってる系の感想も多かったですね。みんな、初体験なのかな」、黒沢監督も「『今の日本映画でこんなんあるんですね。びっくりした』というのはうれしかったですね」とした。