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福島・いわき市でひばりさん像の除幕式 近藤真彦「ご先祖さま孝行ができた」

日刊スポーツ 2024年10月17日 14時8分

1989年(平元)に52歳の若さで死去した国民的歌手・美空ひばりさんの等身大ブロンズ像が17日、京都から福島県いわき市塩屋埼の灯台下に移転されて除幕式が行われた。

歌手近藤真彦(60)は生前のひばりさんのことを「あのおばさん、歌うまいね」と言い放ったエピソードで知られる。

芸能界にデビューしたばかりの16歳の近藤はNHKの番組でひばりさんと共演。リハーサルで歌っていたひばりさんに対して、本人とは分からずに「あのおばさん、歌うまいね」と言ってしまった。すぐに謝罪した近藤に向かってひばりさんは「私は最近、面と向かって上手って言われたことがないの。うれしかったわ」と笑顔で応対。それ以来、2人は親交を深めた。

ひばりさんが亡くなって自宅に戻った後、近藤はひばりさんのご遺体のやせ細った足を何度もさすって温めた。

この日、近藤は「ひばりさんは、リハーサルで涙を流しながらセリフを言っていた。素直に『歌がうまい』と言ったらこんなことになってしまった」とエピソードを振り返った。そして「今日はすごくうれしいという気持ちの一方で、ちょっとさみしいのも本音です。この後は、一生、よそに行かないでずっとここにいてほしい。今日はお袋やおばあちゃんが大好きだったひばりさん像の除幕式に参加できて、ご先祖孝行ができました」。そして、現在は全国ツアー中なのを引き合いに「こうなったら、いわき市へも(ライブで)来ようかな」と話した。

この日に移転した「ひばり像」は、死去から5年後の94年に京都・嵐山の「美空ひばり記念館」に設置され、13年に同じ京都の太秦映画村内に移った。約30年、京都を訪れるファンに親しまれてきたが、記念館が今春に閉館したことから、ひばりさんと縁の深い塩屋埼に移設された。

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