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西田敏行さんが13年前に本紙に語っていた健康面…妻からの説教「あなただけの命じゃ…」明かす

日刊スポーツ 2024年10月17日 15時7分

俳優西田敏行さんが都内の自宅で亡くなったことが17日、分かった。76歳だった。

西田さんは1963年に地元・福島の中学を卒業後に上京し、70年に劇団青年座に入団。映画「釣りバカ日誌」シリーズなど数多くのドラマや舞台で幅広く活躍した。

西田さんは11年6月11日公開の映画「星守る犬」(瀧本智行監督)で主演を務め、家族と離れ飼い犬の秋田犬ハッピーと旅に出る「お父さん」を演じた。日刊スポーツでは同年6月12日掲載で西田さんにインタビュー。その中には自身の健康面について語る部分があった。当時の言及部分を再録する。

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劇中の「お父さん」は心臓に病気を抱えている設定だ。西田も03年、心筋梗塞で倒れ入院した。

「たばこはやめました。1日100本近くショートホープを吸ってました。今思えば、心筋梗塞になりますよね。それまでは『おれは絶対、死ぬなんてことはありえない』とどこかで思ったんですけど、心筋梗塞になって初めて『寿命はあるし、ちゃんと死ぬんだ』と教わりました。ICUで意識が戻ったときに、娘2人と女房が手を握ってました。これを見た時に『家族ってありがたいな』とつくづく思いました」。

療養中は仕事をキャンセルせざるを得なかった。

「これぐらいの迷惑をかけるんだと。それまでは夜中に焼き肉を食べて、飲んで、たばこ吸って『芝居はよ~』としゃべって。それがもろくも崩れちゃいましたね」と振り返る。

1カ月ほど前、西田が夜に酔って帰ってきた際、出迎えた妻がこんこんと説教した。「玄関先でずっと20分ぐらい説教されて、もう、中に入れないんですよ。『本当に、あなただけの命じゃないんだから』と切々と言われて。その時、ちょっと調子こいて『断酒します』とか言っちゃったんですけど、今、ものすごくビール飲みたいんですね(笑い)。今、節電とかうたわれてますから、もう、ビールぐらい飲まないとやってられないですよ(笑い)」。妻の説教を素直に聞けたのは、家族のありがたみを痛感する同映画に出演したことも大きかったという。「すごく真剣に暴飲に怒っているけど、自分のことを思ってくれてるという裏付けを感じましたからね。今のところ、断酒してますが『禁酒に変えて、その後節酒に変えていいですか』という感じです」。

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