藤井聡太竜王（名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖＝22）が佐々木勇気八段（30）の挑戦を受ける、将棋の第37期竜王戦7番勝負第2局が19日、福井県あわら市「あわら温泉 美松」で始まった。開幕白星発進した藤井は竜王4連覇、佐々木はタイトル戦初挑戦でタイトル奪取を狙う。
午前9時、立会人の深浦康市九段（52）が定刻になったことを告げると、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の佐々木は数秒間、瞑想（めいそう）し、角道を開けた。
藤井はいつものようにお茶を一口飲み、心を落ち着けてから、飛車先の歩を突いた。戦型は矢倉の出だしとなった。
両者の対戦成績は藤井の5勝2敗。17年7月、佐々木は当時デビューから負けなしの29連勝の新記録を達成した藤井の30連勝を止めた「藤井を止めた男」としても知られる。佐々木の藤井からの過去2勝はいずれも先手だった。
対局は持ち時間が各8時間の2日制。1日目は夕方に封じ手をする。2日目は20日午前9時に再開し、夜までに決着する見込み。