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日本人初のメジャーリーガー、マッシー村上氏が大谷翔平にエール「実にかわいく、礼儀正しい」

日刊スポーツ 2024年10月19日 22時30分

アジア人初のメジャリーガー、村上雅則氏(80)が、俳優森田健作(74)がパーソナリティーを務めるFM NACK5「青春もぎたて朝一番!」(20日午前6時30分)とニッポン放送「青春の勲章はくじけない心」(28日午後6時20分)の収録に、このほど参加した。

村上氏は1964年(昭39)にサンフランシスコ・ジャイアンツでマッシー・村上の愛称で活躍した。神奈川県の野球強豪校・法政二高校出身の村上氏は、63年に南海ホークスに入団。翌64年にジャイアンツ傘下のマイナーリーグに野球留学して、左腕からのストレート、カーブ、スクリューボールが認められてメジャー昇格。同年は9試合の登板で、1勝1セーブで防御率1・80の好成績を残した。

翌65年も45試合に登板して4勝1敗8セーブで防御率3・75のせこう成績を残した。翌年以降もメジャーリーグでの活躍が期待されたが、南海入団時の恩人である鶴岡一人監督の恩に報いるため帰国した。南海以降は阪神、日本ハムでプレーして82年いっぱいで引退。村上氏以降は、95年に野茂英雄がロサンゼルス・ドジャースに入団するまで30年間、日本人メジャーリーガーは誕生しなかった。

森田は「中学生の頃に、新聞の記事で村上さんの活躍を読んだことがあって、その記事を今でも覚えています」。村上氏は「実はプロ野球に行く気はなかったんですが、実家(山梨県大月市)で夏休みを過ごしていたところに鶴岡監督がやってきたんです。最初は断っていたんですが『南海に入ったらアメリカに行かせてやるぞ』って言われて入団しました」と振り返った。

現在、ドジャースで活躍する大谷祥平選手は、日本ハムでの後輩でもある。村上氏は「今年の大谷は3割、50本塁打、30盗塁はすると予想したんですが。54本塁打、59盗塁もしてくれました。日本の少子化、子供達の野球離れが言われる中で、野球人として大谷の活躍を見て『野球をやりたい』と言ってくれる子供が出てくるのはうれしいですね」と笑顔を見せた。

今年5月13日には、サンフランシスコで行われたジャイアンツ対ドジャースの試合を観戦、大谷と対面した。「彼は日本ハム時代から実にかわいい子でしたね、礼儀正しくっていい子でした。来年はね、二刀流をやったら、今季ほどの打撃は難しくなる。故障明けのシーズンですから10勝したら御の字。とにかく無理をしないで欲しい」と話した。

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