米映画「ゴッドファーザー」シリーズなどで知られる俳優アル・パチーノ(84)が、70代で破産を経験して一文無しになっていたことを告白した。
最近出版した回顧録「Sonny Boy」の中で、悪徳会計士の杜撰な資産管理のため貯金をすべて失い、お金のために望まない映画に出演せざるを得なくなったと告白していると、米バラエティ誌が報じた。
パチーノによると、会計士の不適切な管理によって5000万ドルの貯金がゼロになったという。不動産資産は持っているものの無一文になったというパチーノは、ハリウッドは1本の映画で1000万ドルを稼いでも、弁護士や広報、エージェントへの支払いや税金を差し引くと半分以下の450万ドルしか手元に残らないシステムだと説明。しかし、プライベートジェットでの家族旅行や高級ホテルの滞在、豪邸のレンタルなどそれ以上のぜいたくをしているため、お金がなくなっていくのだという。
「不思議なことだが、稼げば稼ぐほど手元に残るものが少なくなる」と話し、住んでいない家の庭の手入れに年間4000万ドルを支払っていたことなどを明かしている。パチーノは昨年、80代で54歳年下の恋人との間に子どもが生まれて話題となった。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)