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石破茂首相が和歌山2区応援入り、自民党本部襲撃を受け厳戒態勢に「皆さんの中に入りたいが…」

日刊スポーツ 2024年10月20日 13時10分

自民党総裁の石破茂首相(67)が選挙戦最初で最後の日曜となった20日、衆院選(27日投開票)和歌山2区に立候補した二階伸康氏(46)の応援演説に駆けつけた。

前日の19日に東京・千代田区にある自民党本部付近に男が火炎瓶のようなものが複数本投げつけた上、ワンボックスカーで逃走し、近くにある首相官邸前の防護柵に車で突っ込んだ事態を受け、街頭演説会場となったJR海南駅前は、多くのセキュリティーポリスや和歌山県警の警察官、バリケードが配置される物々しい雰囲気となった。

石破首相も第一声で「警備がものすごくきつくなってしまいました。昨日は自民党本部に火炎瓶が投げられ、首相官邸に軽トラックが突っ込みそうになり、世の中物騒になった。私はこんなに離れたところから話すのは好きじゃない。できれば皆さんの中に入って手を握ってお願いしたいが、いろんなことでこんなに離れて高いところからお話しすることになりました」と切り出した。

同選挙区は、自民党の派閥裏金事件の責任を取り、政界から引退した二階俊博元幹事長(85)の三男で公設秘書だった自民党の伸康氏と、旧安倍派幹部で離党した無所属の世耕弘成氏(61)との“保守分裂”に注目が集まっている。

石破首相は「我々自民党は政治とカネについて深くおわび申し上げる」と謝罪。「誰からいくらもらったということがきちんと明らかにならなかった。最終的な責任は総裁たる私がすべて負う。それを明らかにしていく。もうこのようなことはしない」と有権者に宣言した。

続けて「自由闊達(かったつ)な議論と公正公平、謙虚な政治をもう1度、日本、自民党に取り戻す。いつの時代も国を変え、歴史を変えるのは都のえらい人ではない。地方であり、庶民大衆である」と支援を呼びかけた。

同選挙区からは2人のほかに、共産党の楠本文郎氏(70)、立憲民主党の新古祐子氏(52)、諸派の高橋秀彰氏(42)も立候補した。

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