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大空幸星氏、酒井菜摘氏、須藤元気氏、小堤東氏、金沢結衣氏…個性派候補が激突 衆院東京15区

日刊スポーツ 2024年10月21日 6時0分

衆院選(27日投開票)東京15区(江東区)は、柿沢未途・元自民党衆院議員が今年3月、公選法違反事件で有罪判決が確定し辞職したことを受けて同4月に行われた衆院補選から、わずか半年で再び選挙が行われる。

同区では、メディア露出も多い候補など個性的な5人が立候補。全員20代から40代、平均年齢35・6歳という全国でも例がない若さでも話題となっている。

平均年齢を引き下げている自民党の大空幸星(こうき)氏(25)は、孤独を感じる人の相談を受けるNPO法人の理事長を務め、政府の仕事も担ってきた他、直近までフジテレビ系「めざまし8」など、多くのメディアにも登場してきた。街頭演説では「700人近い国会議員の中で20代は1人もいない。同じ年代の政治家がいないのに(若い世代が)政治に関心が持てるはずがない」と主張。「自民党は停滞していたから、政治とカネのような問題が生まれたのだと思う。私は新人候補で裏金の問題は関係ないが、毎日おしかりや厳しいご批判をいただく。真摯(しんし)に受け止めないが、この国には政治とカネの問題だけを議論している余裕はない」とした上で「政治家になりたいのではなく、政策をやりたいから自民党を選んだ。情勢は厳しいがご期待の声に応えたい」と訴えた。

一方、4月の補選で初当選したばかりの立憲民主党の酒井菜摘氏(38)は、半年で2度目の衆院選に臨んでいる。区議時代から同区で活動し、街頭では「また選挙ですか、と多くの方からお声をかけられるが、この選挙は政権選択の選挙です」と主張。柿沢氏の前に同区で自民党の議席を持っていた秋元司元衆院議員も同様の問題で辞職したことや、区政をめぐる不祥事などを念頭に「江東区で自民党が不祥事を起こしてきた。政治家による不祥事が続いてきたことを忘れてはならないし、許してはならない。変えていかないといけない。必ず国会に戻り、働かせていただきたい」と議席死守への覚悟を訴えている。

4月の補選で酒井氏に次ぐ票数を獲得し、政界関係者を驚かせた元参院議員の須藤元気氏(46)は、江東区で生まれ育った生い立ちをアピールし、補選後も地元密着の活動を継続。「デコトラ」ならぬ「デコ候補者」として、電飾をまとって選挙区を自転車で疾走しながら活動している。19日の候補者討論会で「お金のかからない選挙」の必要性を強調。元格闘家でもあるが「試合(選挙)は、どれだけ試合前に練習をしてきたかで決まる。やるべきことは、選挙の前からずっとやってきた。最後まで突っ走っていきたい」と語った。

4月の補選で酒井氏の支援に回った共産党の小堤東氏(35)は、今回は自身で立候補。討論会では「街頭で、5000人以上の若い方から声を聞いてきた。大学の学費が高くて進学をあきらめたり、低賃金、長時間労働で苦しむ労働者の方がいる。そうした実態は自民党政治によってつくられたもの。自己責任に追いやられた若者の問題を解決するには、政治を変えないといけない」と訴えた。

前回2021年の衆院選や今年4月の補選は日本維新の会から出馬した金沢結衣氏(34)は維新を離党し、今回は無所属で出馬。討論会では「この5年で、靴を20足はきつぶした。今回の衆院選は、三度目の正直。無所属で不安なことはあるが5年間の活動量はだれよりも多い。無所属で勝ち上がることで、今の政治に一石を投じることができるのではないかと思っている」と訴えた。

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