タレントの上沼恵美子(69)が20日、パーソナリティーを務めるABCラジオ「上沼恵美子のこころ晴天」に出演。虚血性心疾患で17日に76歳で亡くなった俳優西田敏行さんをしのんだ。
上沼は「人っていうのははかないな。いろんな方が亡くなっていく」としみじみ。「亡くなる年齢でもないのになくなっていくのが本当に寂しいね。その最たるものが西田さんよ」と西田さんの訃報に触れた。
元関西テレビプロデューサーで別居中の夫真平氏が若かりし頃、西田さんの自宅にお邪魔させてもらったことがあるといい「小っちゃなアパートでね。それから売れ出すわけやねんけどね。奥さんが元役者さんで(役者を)辞めはって、手料理作ってくれたってしみじみ言うてました」と夫から聞いた話を明かした。
上沼は「あんなうまい人おれへんわ」と西田さんの演技を絶賛。「いい人はなくなるね。76か。亡くなる年ちゃうで」と寂しがった。
西田さんといえば、ABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」でよく泣く局長として有名だったが、芸能記者の中西正男氏が「裏西田はない。むしろ、裏の方が優しい」と素顔を明かすと、上沼は「温かいねんな」と感心。
さらに「私ね、西田さんの思い出を探したんよ。探すまでもなかったんやけど、朝の8時半から生放送やってたの」と自身がMCを務めていた番組に西田さんが出演した時のことを振り返った。
番組ではちょうちんのひもを引っ張り、そこから出てきたお題でゲストにしゃべってもらうという演出だったが、ひもを引っ張ったところ、セットが崩壊。生放送でのハプニングにさすがの上沼も「どうしよう」と焦ったが、西田さんが「おもしろいな~。じゃ、上沼さん、今日は自由にしゃべりましょうよ」とアドリブを効かせてくれたという。
上沼は「あれが私の心が平静になった。すごい覚えてる」と感謝。「気遣いが温かくて、大好きになって」としのんでいた。