ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースが対戦する大リーグのワールドシリーズが25日にロサンゼルスで開幕するのを前に、ロサンゼルスは異例の盛り上がりとなっている。ハリウッドセレブも通う1939年創業の老舗ホットドッグ店ピンクスは、ドジャースを応援するため、店のカラーをおなじみのピンクからドジャーブルーに変えた。壁や床の一部もブルーにペイントされた店内で、店員は全員が「Pinks loves Dodgers」と書かれたTシャツとドジャースハットを被り、接客をしている。
また、ワールドシリーズ優勝を祈願し、「ブルーズ・ドッグ」と名付けられたベーコンやトマト、チーズなどがのったスペシャルホットドッグを7ドル17セントで販売。オーナーによると、7ドルはドジャースが7回ワールドシリーズで優勝したことを記念するもので、17セントは大谷翔平投手の背番号からきているという。
現地では、25日にはワールドシリーズ以外にドジャースの本拠地からもほど近いダウンタウンのクリプト・ドットコム・アリーナでNBAレイカーズがフェニックス・サンズと対戦する試合が行われるなど、5つの注目度の高いスポーツイベントと2つの大規模コンサートが予定されている。そのため、近年稀にみる大渋滞が起こることが予想されている。カレン・バス市長は会見を行い、公共交通機関の利用を呼びかけるとともに、すべてのイベントが滞りなく行われるよう大規模交通規制を行うことを発表した。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)