第50回衆院選は26日、選挙戦最終日を迎え、各党の候補者や党首らが最後のお願いに声をからした。
東京7区に参院議員からくら替え立候補した自民党の丸川珠代元五輪相(53)はJR恵比寿駅前で石破茂首相と街頭演説し、「政治を前に進める、日本を守るチャンスをください」と、かすれた声で訴えた。
パーティー券収入822万円を政治資金収支報告書に記載せず、処分を受けたことで今回、比例重複立候補が認められず、小選挙区のみの立候補となっている丸川氏。子育てをする母親として、参院議員活動との両立を17年続けてきたことに触れながら、裏金問題には直接言及しなかったものの「ゼロからやり直してでも、この国を守りたい」と訴えた。
同区は与野党激戦区の1つだが、丸川氏は立憲民主党元職の松尾明弘氏(49)にリードされているとする情勢調査もある。今回は小選挙区で勝ち残れなければ落選となる丸川氏は、これまで参院東京選挙区では100万票を超える得票をしてきたが、今回はまさに議員生命がかかった戦いとなっている。
2022年7月に銃撃死した安倍晋三元首相に近く、公示後には安倍氏の妻昭恵さんが応援に入った際には、丸川氏が涙をみせたことが大きな話題になった。この日の演説では涙をみせることはなかったが、かすれた声で切実に自身の思いを訴えた。
同区には参政党の石川友梨香氏(28)、日本維新の会の小野泰輔氏(50)も立候補している。