27日に投開票された衆院選で、与野党や無所属候補による大激戦となっていた東京15区は、立憲民主党前職の酒井菜摘氏(38)が制し、2度目の当選を確実にした。
小泉進次郎選対委員長が3度も応援に入った自民党の大空幸星(こうき)氏(25)と、地元密着の活動で支持を拡大していた無所属の須藤元気元参院議員(46)を、振り切った。
公選法違反事件で自民党の柿沢未途氏が辞職したのを受けた今年4月の補選で初当選した酒井氏にとって、半年で2度目の衆院選。区議時代から同区で活動してきたが、街頭では「また選挙ですか、と多くの方からお声をかけられるが、この選挙は政権選択の選挙です」と、自身への支持を訴えた。
同区では柿沢氏の前に自民党の議席を持っていた秋元司元衆院議員も同様の問題で辞職したことや、区政をめぐる不祥事などが起きていることを念頭に「江東区で自民党が不祥事を起こしてきた。政治家による不祥事が続いてきたことを忘れてはならず、許してはならない。変えていかないといけない」と述べ「必ず国会に戻り、働かせていただきたい」と議席死守への決意を訴えていた。