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【衆院選】元格闘家の須藤元気氏は惜敗「酒井さん当選おめでとうございます」地域密着デコ候補

日刊スポーツ 2024年10月28日 1時27分

衆院選が27日、投開票され、都内屈指の激戦となった東京15区は、4月の補選で初当選したばかりの立憲民主党の酒井菜摘氏(38)が当選。元格闘家で元参院議員の須藤元気氏(46)は酒井氏に迫る6万票超を獲得したが、1000票あまりの僅差で初当選を逃した。

同区は、柿沢未途・元自民党衆院議員が今年3月、公選法違反事件で有罪判決が確定し辞職したことを受けて同4月に行われた衆院補選から、わずか半年で再び選挙が行われた。メディアに多く出演したNPO法人の理事で自民党の大空幸星(こうき)氏(25)、4月の補選で酒井氏の支援に回った共産党の小堤東氏(35)、前回2021年の衆院選や今年4月の補選は日本維新の会から出馬し、今回は無所属の金沢結衣氏(34)らが出馬していた。

須藤氏は、4月の補選で酒井氏に次ぐ票数を獲得し、政界関係者を驚かせた。江東区で生まれ育った生い立ちをアピールし、補選後も地元密着の活動を継続。「デコトラ」ならぬ「デコ候補者」として、電飾をまとって選挙区を自転車で疾走する姿は、いまや「地元名物」(有権者の1人)となっていた。

須藤氏は19日、都内で開かれた東京青年会議所主催の候補者討論会で「お金のかからない選挙」の必要性を強調。元格闘家でもあるが「試合(選挙)は、どれだけ試合前に練習をしてきたかで決まる。やるべきことは、選挙の前からずっとやってきた。最後まで突っ走っていきたい」と語っていたが、惜しくも届かなかった。

須藤氏は落選が確実になった後、28日未明、自身のX(旧ツイッター)を更新。「結果は勝利することができませんでしたが、ボランティア、江東区の皆様に支えて頂き心より感謝します」とした上で「酒井さん当選おめでとうございます。そして共に戦った大空さん、金澤さん、小堤さんと競い合えたことにも光栄に思います」と、ともに議席を争った各候補への思いもつづった。

また「これからも豊かな日本を取り戻し、すべての人が希望を持てる社会の実現のために精進して参ります。未来は僕たちの手に。そして、みんなが幸せになれる未来を。WE ARE ALL ONE」と、今後の活動への意欲もつづった。

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